ただの日記 [3]

今週の職場はなかなか大変であった。

まず新入りが「ウイルスを使いたいのだが、皆は免疫を持っているか?」と聞いてくる。腕に自信がないので、取り扱いに失敗して人に感染させてしまった時のことを心配しているのだと言う。

バイオハザードの規制は厳しい。そして、そもそも、うちの職場はウイルスの研究室ではない。万が一何かあったら研究室どころか学科がつぶれかねないので、「教授に話は通したのか?」と聞くと、

「不必要に話を大きくしたくないので、誰にもまだ言っていない。」という答えが返ってくる。

おいおい、これは放置しておくとやばいな…と感じたので、申し訳なく思いつつも、全体メールで「今、一人のメンバーがこういう計画を立てている状況だ」というのを晒す。

火曜日に全体でミーティング。当たり前のように軽く炎上。とりあえず、全員が状況を把握している状態にはなった。こっちは皆、積極的に議論に参加してくれるので、本当に楽。

ただ、まあ、なんか大きい行動を取ると、恨まれたり嫌われたりするものです。それはもう仕方ない。そしてこんな馬鹿馬鹿しい一件で逆恨みしてくるような奴とは良い関係を保つメリットもほぼない。

Thanksgivingの祝日の午後は、隣の部屋に住むバイオリニストが新しい曲の練習をしている音が聞こえて来る。同じフレーズを何回も、何回も。