「子供はまだ?」

結婚してからというもの、しばしば初対面の相手にすら「子供はまだ?」と聞かれる憂き目に遭うようになった。

「子供はいる?」と聞かれるのはいい。ニュートラルに受け取れる。

「子供はまだ?」と聞かれるのが耳に障る。

大抵、わたしはこれを聞かれた瞬間に相手に対して激しい嫌悪感を抱いてしまい、「お前にとっての当たり前を、わたしにぐいぐい押し付けるな!」といった感じの怒りを覚える。そして厄介なことに、腹を立てたことが申し訳ないような罪悪感をも同時に抱く。で、数日間くらいその出来事が頭をぐるぐるする。もう筆舌に尽くせないくらいにどっと疲れる。

気にしなけりゃいい、ってのは分かっているが、そうできないから悩ましいわけで、そのアドバイスでは何の解決にもならない。

ということで、自分なりの解決策を考え出してみた。

「子供はまだ?」と言われたら、「パンツは当然、レースの付いた白かピンクのやつ履いてますよね?」とか、「あなた、当然アンダーヘアーの処理してますよね?」とか聞かれたものと脳内変換するようにしてみたい。処理していなかったとして、あんたに関係なかろうが。パンツは黒派じゃボケ。ということで、少なくとも、相手に嫌悪感を抱いたことは正当化できそうだ。それでよろし。誰も傷つかない。だが、脳内変換したまま、「いえ、最近してないんですよ。」って、うっかり答えたら、何か別の話になりそうだ。

家族・親族に聞かれたら?うーむ、より難しいところ。ものすごく面倒くさい。

「子供はまだ?」って、興味があるのは分かる。人によっては「早く梅雨が明けないですかね」くらい差し障りのない、当たり前の話題なのかもしれない。

が、私がそうであるように、聞かれると複雑な思いをする人もいるだろうよ。「子供はまだ?」と聞くことは、「昨日ヤッた?」と聞くのと同じくらいデリカシーのないことだという認識が主流になっていけばいいと思う。興味があっても口に出すな、って位置づけに。ぶっちゃけ話は仲良くなった人たちとだけ楽しみたい。

ウラの話(というか、ある種の告白)はこちら

興味のある方だけどうぞ。